伊都国を掘る
―邪馬台国に至る弥生王墓の考古学―
い と こく 大和書房 定価(本体2800円+税)
弥生時代屈指の遺跡群が語る古代日本とは?
鏡をはじめとする貴重な出土品の検証をとおして
倭国大乱の首謀者「伊都国」の真実に迫る!
―遺跡発掘にかかわる考古学的発見と興味深いエピソード―
弥生時代に限定する限り、伊都国・奴国遺跡群のように規模と内容が
充実した壮大な遺跡群はどこにもない。
二世紀末の「倭国大乱」の結果、卑弥呼が「共立」されて邪馬台国が
出現する。
もし邪馬台国が「倭国大乱」前から存在するとすれば、鏡の出土量を誇る
伊都国しかない。
「倭国大乱」によって、地域共同体が使用していた銅矛・銅鐸などの
青銅祭器が消滅して、西日本は北部九州で
最高の地位にあった銅鏡を尊重する政治体制となる。
すなわち、「倭国大乱」後に初めて鏡を副葬する風習が北部九州以外で
見られるようになる。・ ・ ・(本文より)
著者 柳田康雄
1943年福岡生まれ。國学院大学文学部史学科卒業。
現在福岡県教育庁総務部文化財保護課長